私たちは誰もが、心の奥に「傷」を抱えて生きています。普段は気づかないふりをしていても、ちょっとした出来事で感情が大きく揺れ動いたり、同じようなパターンでつまずいたりするのは、心の深いところに傷があるからかもしれません。
この記事では、代表的な5つの心の傷についてわかりやすくまとめました。自分に当てはまるところがないか、読みながらゆっくり感じてみてくださいね。
心の5つの傷とは?
まずは、どんな種類の傷があるのかを簡単にご紹介します。
- 拒絶の傷:存在そのものを否定されたように感じる
- 見捨ての傷:愛されずに置き去りにされたように感じる
- 侮辱の傷:自分には価値がない・汚れていると感じる
- 裏切りの傷:信頼した人に裏切られたと感じる
- 不正・不公平の傷:自分が不当に扱われたと感じる
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴
- 自分が目立たないようにする(存在感を消そうとする)
- 「自分なんていてもいなくても同じ」と思っている
- 他人に拒絶される前に、自分から距離を置く
- 完璧主義に陥りやすい
- 孤独感が強い
- 依存(ゲーム、漫画、趣味など)しやすい
- 人に断られたとき、存在そのものを否定されたように感じる
- 愛されることを信じられず、関係を壊すことがある
- 未来を見るのが苦手
心の傾向
自分には価値がない、生きる権利がないという思いが根底にあり、無意識に自分や他人を拒絶しています。まずは「自分を受け入れる」「自分を許す」ことから始めていきましょう。

特徴
- 誰に対しても良い顔をしてしまう
- 見返りを求めた行動に無自覚
- 一人になるのが不安で、誰かのそばにいたい
- 他人の関心を常に求めている
- 気分の浮き沈みが激しい
- アドバイスを求めるが、実行に移さない
- 承認欲求が強い
心の傾向
他人に依存しやすく、自立への不安を抱えています。少しずつでも自分の力で選び、決める練習を重ねていくことが大切です。

特徴
- 自分より他人を優先しすぎる
- 自分が幸せになることを許せない
- 自己妨害が起きやすい
- 自分を侮辱するような発言が多い
- 楽しんだり、ラクをしたりすることに罪悪感を持つ
心の傾向
自分を罰するように生きていて、自由になることを恐れています。自分に「ラクになっていい」「楽しんでいい」とOKを出すことが癒しの第一歩です。

特徴
- 自分は有能・責任感が強いと思っている(が、他人から見ると違うことも)
- プライドが高く、人にコントロールされるのを嫌う
- コントロール欲が強く、他人に期待しすぎる
- 感情を見せない、弱さを見せない
- 異性や他人を信じられず、本音を見せない
心の傾向
「裏切られるくらいなら最初から信じない」と思いがちです。コントロールを手放すことで、安心感や信頼を取り戻していくことができます。

特徴
- 助けを求められない
- 感情を切り離し、理性的にふるまう
- 完璧を求め、失敗を認めたくない
- 自己コントロールが強く、自分に厳しい
- 感情表現が苦手で硬い印象を持たれやすい
心の傾向
自分の弱さを認められず、「正しくあらねば」と自分を追い込みがちです。感情に触れ、「それでも大丈夫」と自分に許可を出すことが癒しのカギになります。
これらの傷は、普段は自分でも気づかないほど深く隠れています。 でも、だからこそ、気づいたときが「癒しの始まり」でもあるのです。
心の傷を癒していくと、自分を守るために力を使う必要がなくなり、肩の力が抜けて、自然体で生きられるようになります。
精神的に疲れやすいと感じている方は、自分を守るために無意識のうちに大きなエネルギーを使っているのかもしれません。
セッションでは、これらの傷にやさしく寄り添いながら、あなた自身が「自分を大切にする力」を取り戻していけるようサポートしています。
気になる方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
感じたことや気づいたことがあれば、ぜひメモしてみてください。自分を知ることは、癒しの最初の一歩です。
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